つくばねむりとこころのクリニック 院長 大久保 武人先生にお話を伺いました。
筑波大学です。
10年ほど前に亡くなってしまいましたが、102歳までかくしゃくとしていた祖母は、長い間、助産師として地域の医療に携わってきました。当時は近隣に助産所がなく、昼夜を問わず、遠くまで、でこぼこ道を自転車で妊婦さんのもとに駆けつけたそうです。そんな祖母の話を聞いていたことがきっかけとなり、私も医療に携わり、社会のために役立ちたいという思いで、医師を志す事にしました。
医学部の1年生の時に研究上の恩師と知り合い、興味をもっていた精神疾患の分子遺伝学的な研究をする機会を得ました。大学を卒業して医師となり、大学院で研究を続ける一方、病気のことを知るために民間病院での診療も始めました。こうした流れの中で、素晴らしい先生方からご指導をいただいたこと、心の悩みを持つ方の苦しみにふれて、回復のためのお手伝いをさせていただきたいと考えたことから、精神科の臨床を専門と決めました。また眠りに悩む方が多く、心の病気と眠りの問題は相互に影響しているため、睡眠医療についても研修、診療を重ね、認定医の資格を取得しました。こころとねむりに悩む方が増えている現在、これまでの私の経験を生かして、地域の皆様のお役にたちたいと考え、心療内科、精神科を標榜し、睡眠障害の診療についてもあわせて行っています。
私自身は筑波大学に入学するまで神奈川県で育ちましたが、父の実家はつくば市内にあり、祖母もつくば市を中心に助産師として働いていました。ここは私の "ふるさと"でもあります。 以前から"ふるさと"に貢献したいという思いを強く持って、父の実家を訪れるたびに美しい筑波山の姿に感動し癒されてきたことから、筑波山がきれいに見えるつくば市妻木にクリニックを開院しました。
精神科専門医として、ほぼ全般が得意分野です。思春期以降のうつ病、不安障害など心の不調について精神科的な診断、治療を行っています。また睡眠医療認定医でもあり、精神生理性不眠、睡眠時無呼吸症候群、概日リズム睡眠障害、ナルコレプシー/特発性過眠症などの睡眠障害ついても診療しています。必要に応じて他の睡眠専門医療機関と連携して検査を行い、薬物療法だけでなく、睡眠時無呼吸症候群に対するCPAP療法、不眠症の認知行動療法、睡眠相後退症候群や季節性うつ病の方への高照度光療法など専門的な治療も行っています。
「焦ってしまって寝付けない」「睡眠のリズムがばらばらになっている」「眠り過ぎて起きられない」「いびきがひどく日中の眠気が強い」など睡眠に関する症状でお悩みの方も多いと思います。眠りの悪い状況が続くと、不眠が慢性化して治るのに時間がかかり、ほかの身体の病気、うつなどこころの病気を起こしやすいと言われています。また「最近、不安になりやすい」「憂うつで気分が晴れない」「疲れやすい」「思考力が落ちた」「食欲がなくなった」などの症状を自覚される方も多いと思います。こころの不調もそのままにして無理を重ねると、重症化することがあります。些細なことでもご相談に乗り、"こころ"と"からだ"のかかりつけ医として、地域の皆さまの健康的な生活に貢献していきたいと思っています。
"ねむり"と"こころ"の両方の問題について、専門的に対処できるのが当院の強みであり特徴です。薬物療法だけではなく、うつ病や適応障害などで職場を休職された方を対象に、再発予防のためにリハビリテーションプログラム(リワークデイケア)を実施しています。このほか、自由診療になりますが不眠症に対する認知行動療法、心理カウンセリングも行っています。また、デイケア室にはメスの黒いラブラドールレトリバーの"優(ゆう)"がいます。ストレスを抱えた皆さんに愛情と安らぎを与えられるような犬となるために訓練中で、現在はケージの中から犬好きの皆さんをお迎えしています。
妻である事務長をはじめ、開院当初からの6名のスタッフがいます。昨年から新たに臨床心理士のスタッフが加わり、みんなで和気あいあいと、にぎやかにクリニックを盛り上げてくれています。常に患者さんに対して、いたわりの気持ちと優しい心配りを忘れないでいてくれることに感謝しています。
"ねむり"と"こころ"の問題で大変な思いをしている患者さんに安心していただける場所にしたいと思います。そして患者さんが問題を解決して、ご自身の生活を取り戻し、新しい生き方を見つけていくお手伝いをさせて頂きたいと考えています。回復された患者さんから、「このクリニックがあってよかった」「もし困ったら、行って相談してこよう」と思って頂けるリニックを目指して、これからもスタッフたちと共に努力を重ねていきます。
「調子が良くなったので復職したが、以前と同じようには仕事ができずに落ち込んで再休職になってしまった」というケースがよくみられます。うつ病は再発しやすい病気です。十分な準備が整わないうちに復職すると、病状の再燃、再休職を繰り返してしまいます。 リワークプログラムは、うつ病などで休職している方に対する「復職」と「再休職予防」を目的としたリハビリテーションプログラムです。同じような境遇にある患者さんたちと一緒に、1日6時間、運動や心理教育、集団認知行動療法を中心としたプログラムに取り組んでいただきます。「自分だけが苦しんでいるのではない」「みんなも頑張っている」という感覚は回復するための力になります。また集団で行動する中で、患者さんが持っている心理面、行動面での問題が明らかになることもあります。プログラムに取り組みながら、体力、作業能力、集中力の回復だけでなく、病気の知識や対人関係スキル、セルフケアの力を身につけ、復職後に業務負荷や対人関係ストレスを受けても再発しないためのトレーニングを行います。復職に際しては、客観的に「復職準備性」を評価し、必要時には職場の方と一緒に面談を行い、仕事の内容や支援の方法について調整しています。 うつ病などで休職されていて、復職についての不安を持っている方、リワークプログラムへの参加を希望される方は、主治医の先生とご相談の上、当院までお問い合わせください。
医院名 | つくばねむりとこころのクリニック | ||||||||||||||||||||||||
住所 | 〒305-0028 茨城県つくば市妻木637-1 地図を表示 | ||||||||||||||||||||||||
電話番号 | 029-875-3578 | ||||||||||||||||||||||||
診療科目 | 心療内科 精神科 | ||||||||||||||||||||||||
診療時間
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休診日 | 木曜 日曜 祝日 | ||||||||||||||||||||||||
最寄り駅 | つくば駅 | ||||||||||||||||||||||||
駐車場 | 有り | ||||||||||||||||||||||||
ホームページ | http://sleep-mental-tsukuba.com/ |
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