くまがい内科・脳神経内科クリニック｜内科脳神経内科神経内科元町・中華街駅山下町30-1 パークコート山下公園302（電話番号：045-228-9823）

Doctor　Interview

くまがい内科・脳神経内科クリニック院長熊谷智昭先生にお話を伺いました。

脳卒中、パーキンソン病、内科全般
患者さんとその家族に寄り添って

くまがい内科・脳神経内科クリニック院長熊谷智昭先生

くまがい内科・脳神経内科クリニック
院長熊谷智昭先生

医院の外観です

医院の内観です

出身大学はどちらですか？

日本医科大学です。

ドクターになろうと思った動機は何ですか？

人と接する仕事がしたい、人の役に立つ仕事がしたいという事でしょうか。

この医院の診療科目を決めた理由は何ですか？

もともとは内科全般を診てみたいという気持ちが強かったのですが、学生時代の研修で脳とか神経とかにとても興味を持ち、神経内科を専攻して勉強していました。大学病院の医局は脳卒中が専門でした。その関係で身体全体とそれを統制する頭（脳）に対する診療や治療という面に惹かれていたんだと思います。

この土地で開業しようと思った理由は何ですか?

わたしの生まれ育った場所が、この横浜の山下町なので地元に戻ってきた感じですね。

先生の得意な分野（治療）は何ですか？

一般的な内科が地域医療では基本となる部分だと思いますが、それに加えて神経内科に関わる部分が診れるというのが得意な部分と言えると思います。神経難病といわれる、パーキンソン病やその類縁疾患、重症筋無力症、多発性硬化症、視神経脊髄炎、慢性炎症性脱髄性多発神経炎などは、内服薬や点滴の治療などで症状のコントロールを行えるため、外来で診療してまいりました。特にパーキンソン病は大学でも他の病院でも多くの症例を診てきました。パーキンソン病は薬によって症状が変わってきたりしますので、症状の変化を見ながら患者さんに合う薬の処方を計画を立てながら根気よく続けていく必要があります。患者さんの生活に合わせて医師と患者さんが一緒になって治療を進めていくのがとても重要なんです。また、認知症についてもたくさんの患者さんに対応してきましたので、得意と言えると思います。

患者さんにどのように貢献したいですか？

神経内科にお見えになる患者さんは若い方もいらっしゃるのですが、多くは高齢者の患者さんになりますし治らない病気が多いんです。診断をつけたり治療していくということも必要なんですがそれにもまして患者さんに対して家族がどう対応していけばいいのかとか、介護や生活環境をどうしていけばいいのか、などのアドバイスもしっかりと行なっていきたいですね。

この医院の他にないところを、PRお願いします。

これからの医療現場としては、例えば脳梗塞など病状が発症したその時（急性期）の治療は大きな病院で行い、その後必要となる生活習慣病のコントロールなどは通いやすい地元のクリニックが行うといった棲み分けが大切になると思います。ただ現実は、頭の病気が心配だから全て大きな病院に通ってしまうという患者さんが多いようですね。大学病院や大きな規模の病院ですと、一つの臓器や一つの疾患に特化した区分けで治療が行われていく場合が多いですし、神経内科の治療という分野で考えれば、どうも内科の先生から敬遠されやすくて町の病院やクリニックではなかなか対応できていないようです。ですからどうしても大きな病院に行くことが多くなってしまう。その結果、神経内科はこの病院、血圧や生活習慣病はこっちのクリニックというように、同じ内科でもいくつもの診察券を持って行ったり来たりしなくてはいけない状況です。私のクリニックでは内科全般はもとより脳神経内科を診ることができますので、そういった患者さんにとっては１カ所のクリニックですべてが診られるということがPRポイントだと思います。例えば認知症で高血圧の患者さんが風邪をひいた場合など、ここで全て診ることができるということですね。

スタッフさんに対しての想いを語って下さい。

うちのスタッフは皆仕事もできますし、優しい方が多いので助かっています。医療というのは一人ではできませんので、みんながそれぞれ得意な分野を持ち寄ってクリニックを盛り上げていくようになっています。同じ業界にいてもそれぞれが違う仕事をしてきていますので、教わることも多いですね。日々感謝しております。

今後、どういう風に医院をしていきたいですか？

街のかかりやすいクリニックとして地域に根差していきたいと考えています。今後少し余裕ができてくれば、認知症や脳血管障害（脳梗塞）などの予防的な啓蒙をしていきたいですね。メディアでもよく取り上げられてはいるのですが、どうしてもインパクトのある内容ばかりがクローズアップされてしまいがちです。もっと現実的なところ、例えば頭痛一つにしても、くも膜下出血のような危険な状態から現れる症状の場合もありますが、全てがそういうわけではありません。危険な症状を啓蒙することはとても大事なことなんですが、それは本当に一部の現象で、世の中には危険でない頭痛で困っている患者さんもいっぱいいらっしゃるんですね。だから、どういう状況のときは危険なんだ、こんな場合はそうではないんだ、という情報をしっかり伝えていきたいと考えています。頭痛の原因は頭の中以外から起こっている場合も多いんです。しっかりとした検査診察診断を行い、安心してご自身の症状を受け入れられるように診ていきたいと思います。わざわざ、大学病院まで行かなくても、このクリニックでよかったと言って頂けるようにしていきたいですね。

先生から患者様やそのご家族様にお伝えしたいことはございますか？

パーキンソン病のような神経難病というと、大きな病院でないと治療できないんじゃないかと思われる方が多いと思いますが、実際は外来でほとんど対応できてしまうことが多いんです。薬の使い方次第で症状のコントロールができますし、特にパーキンソン病の場合は大きな病院で何時間も待って診察を受けるというよりは、密に通える身近なクリニックで薬の調整をしていくことの方がとても重要だと思います。大きな大学病院だと週に何度も外来で通うということはなかなかできないですしね。そんな患者さんに気軽に通っていただけると良いと思います。また、認知症の患者さんのご家族様にも治療のことに限らず、介護やお困りごとなど、お気軽にご相談にお見えいただけたらと思います。

基本情報