加藤どうぶつ病院 コンパニオンアニマルケアセンター 院長 加藤 一則先生にお話を伺いました。
子どもの頃から私の周囲には動物が沢山いて、色々な動物種と接していました。ヤギ、馬、豚、鳥、またフナやザリガニ、もちろん犬や猫も周りには沢山いました。小学生の頃に飼い犬が病気になり、獣医の先生が往診にやってきました。その先生の治療を見ていると、「自分もひょっとしたら将来こんな仕事をやっているんじゃないかな」といったイメージがふっと湧いてきました。それ以降漠然と獣医さんに憧れを抱くようになり、この道に進んでいきました。
現在シェパード4頭と、らんちゅうが4匹、またメダカが沢山そばにいる生活をしています。子どもの頃からずっと何かしらの動物が家にいました。今うちにいる名前が佐保ちゃんというシェパードは、特にお気に入りです。コロナが流行する前はよく老人ホームや小学校で訪問活動を行っていましたので、佐保ちゃんは誰に触られても大人しいし、犬に会っても猫に会っても無関心で吠えません。凄く扱いやすいシェパードです。行った先々でも人気者でした。当院のHPにもモデルとして出ています。
40年以上も前になりますが、当時開業場所を探すために、埼玉県の所沢、入間、狭山、そして神奈川県に回って来て、小田原、茅ケ崎、藤沢と色々な町に実際に行って感触を確かめていました。最後に訪れたこちらの南区六ッ川に感覚的にビビッと来るものがあり、こちらで開業することを決めました。本能や感性といったものなのか、とくに統計データに基づいて決めたわけではありませんが、私が修行していた場所も横浜でしたので、イメージが固定されていたのかもしれません。今思えば海が近いですし、あまり都会過ぎずかといって田舎過ぎず、交通の便も良い最高の場所で開業できたと思っています。
私はどちらかといえば犬派です。犬は訓練をすれば従順で大人しく、周囲に迷惑を掛けないように育てることができます。もちろん全ての犬がそうであるとは言いませんが、そのようにしつけられた犬達は大切な家族の一員になっていきます。場合によっては家族以上になることもあります。また末永くそうであって欲しいといつも願っています。そしてその動物達は我々より寿命が短いのです。今まで私達に恵みや温もり、癒しを与えてくれたペット達も年老いていきます。そんなペット達が家族とともに過ごす時間を一日でも多くしてあげたい、そういった思いで診療にあたっています。
得意なのは一般診療、すなわち総合臨床科でしょうか。私達の病院は一次診療を担っております。飼い主さんは、様々な理由で調子の悪い動物を連れて来院します。眼科、皮膚科、泌尿器科、内分泌科、消化器科等々です。しかしその全てが当院で完結、完治するものばかりではありません。より専門的な知識が要求されることもしばしばです。大切なことはどこまでが一次診療で、どこからが二次診療の範疇なのかを見極めること、そしていかに信頼のおける専門医を紹介できるか、なのだと考えています。専門医との連携プレイがあってこそ動物達とそのご家族が安心して医療を受けられるようになると思っているからです。
病気の動物を連れてくる飼い主さんは、とても不安な状態で来院してくると思います。ただ検査結果を伝えて、病名を伝えて、治療をするだけですと、ますます不安が増えるはずです。もし私が飼い主だったら、今後どうなってしまうのか、どのような治療の選択肢があるのかなど、聞きたいことが沢山浮かんできます。さらには家庭の事情や考え方は様々です。とことん話をすることで不安を解消し、治療の選択肢を提示して適正な方向へと導いていくことは、飼い主さんやそのペットにとっても有意義なことと考えています。
なんと言っても話しやすさではないでしょうか。病状をお伝えするにも、今後の治療の方向性を決めるにしても、十分な話し合いがあってこそで、決して一方的であってはいけないと思っています。飼い主さんに検査結果などをお話して、今ペットに起きていること、どのような治療方法があるのか、金銭的な違いや、飼い主さんやペットへの負担はどのようなものなのかなど、色々とお話することが多いです。飼い主さんのご家庭も様々ですから、様々な選択肢があるかと思います。お一人おひとりに寄り添った治療を提供したいと思っています。
当院のスタッフはよく頑張ってくれています。皆さん動物が好きなのだと思います。献身的に動物達のケアをしてくれています。全員、自身が動物を飼っていますので、動物達が病にかかった時の辛い気持ちを、身をもって体験しているからなのだと思います。知識と経験は十分あると思いますので、自ら進んで情報発信をしてもらいたいと思っています。
ペットも高齢化が進んでいます。昨今は情報化社会ですので、ペットの病気に関しても情報過多になっていて、それに伴い飼い主さんの不安も増大傾向にあります。時として間違った情報を信じ込んでおられる方も見受けられます。私達はそのような方達の不安をお聞きし、間違った情報を正し、病状の説明やそのご家庭に合った治療方法などを、理解していただけるまで丁寧にお話するような病院でありたいと思っています。お一人おひとりに時間が掛かってしまうかと思いますが、今後もペットと飼い主さんに丁寧に寄り添った診療を、大切にしていきたいと思っています。
医院名 | 加藤どうぶつ病院 コンパニオンアニマルケアセンター | ||||||||||||||||||||||||
住所 | 〒232-0066 神奈川県横浜市南区六ッ川2-108-15 地図を表示 | ||||||||||||||||||||||||
電話番号 | 045-742-3531 | ||||||||||||||||||||||||
診療科目 | 犬 猫 | ||||||||||||||||||||||||
診療時間
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休診日 | 木曜 日曜午後 祝日午後 | ||||||||||||||||||||||||
最寄り駅 | 弘明寺駅 | ||||||||||||||||||||||||
駐車場 | 有り | ||||||||||||||||||||||||
ホームページ | https://www.katoh-ah.com/ |
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