はせがわ内科クリニック｜糖尿病内科代謝内科一般内科新大塚駅南大塚2-13-12 ラ・コリーナ南大塚 101（電話番号：03-6902-2602）

Doctor　Interview

はせがわ内科クリニック院長長谷川久芳先生にお話を伺いました。

患者さんが私の家族だったらという
視点で健康寿命を長くする治療を

はせがわ内科クリニック院長長谷川久芳先生

はせがわ内科クリニック
院長長谷川久芳先生

医院の外観です

医院の内観です

出身大学はどちらですか？

東京大学です。

ドクターになろうと思った動機は何ですか？

私の身内にはドクターはいないのですが、その事が医師を目指そうという動機の一つになりました。医者になって、家族や親戚、親しい人たちの役に立てたらいいなと漠然と思っていました。それと、私が生まれる前に、兄、姉、祖父母、曾祖母や親戚多数が土石流で亡くなっており、自分にいたはずの家族がいないことを考えると、漠然と命の尊さ、はかなさを意識するようになっていたように思います。田舎の自然が豊かな土地で生まれ育ち、幼少期から好奇心は旺盛で、野原や山に入って、昆虫をはじめとする生き物を観察したりする子でした。学校で教わることはもちろん、科学や歴史、芸術などいろいろなことに興味を持ち、その中でも健康や身体の仕組みなどについて特に強い興味を持つようになったことも医師を目指そうという気持ちに影響したと思います。一方で、よく小学生では卒業文集などに、大人になったらどんな職業に就きたいかということについて書いたりするのがありますが、人の役に立つ仕事に就きたいということは、小学生のころから漠然と考えていました。ただ、一般的に、医学部へ入る事、そして医師になるという事はなかなか大変で甘いものではないと母親からよく言われてはおりました。小学校から大学までずっと剣道をやっていたのですが、コツコツと家でも竹刀で素振りをしたり、トレーニングをするのが好きで、中学生になると、剣道もさらに毎日コツコツと頑張る一方で、学校の勉強も毎日コツコツと復習をするようになっていました。そんなこともあって、成績も伴うようになり医師になる夢が実現出来そうだという状況となって現在に至る、といった感じです。「自分の身内や身近な人たちの健康維持に役立ちたい、臨床医*として多くの人たちのお役に立ちたい」という想いが、医師を続ける上での一番のモチベーションとなっております。臨床医*…病院や診療所で実際に患者さんと接して診断･治療を行う医師

この医院の診療科目を決めた理由は何ですか？

まず、健康でいるという事において大事なことは、病気を軽い段階で発見し治療する事です。特に健康でいる前提として、適度に運動をしたりバランスの良い食事を摂ったり、どれもとても大切な事ですよね。ただ、この飽食の時代においては、運動不足になりやすい環境もあいまって、どうしても生活習慣病から動脈硬化が進展して、脳梗塞、心筋梗塞になってしまう人がいらっしゃる訳です。内科の研修医時代にそういう方をたくさん診る機会がありました。その時に、糖尿病や脂質異常症といった代謝系の病気の予防や治療、それに伴う合併症の進行を遅らせる事がとても重要であると感じ、そういう分野を中心に診る事が出来る科目を選びたいという考えが生まれてきたと思います。心筋梗塞や脳梗塞になってしまう人たちには、生活習慣に原因があるケースが多いですので、病気になる前の予防の大切さを強く感じていました。内科全般を専攻するにあたり、非常に多くの分野の勉強が必要となります。ある特定の分野に偏らず、かかりつけ医として普段色々な面で患者さんのお役に立つ為に幅広く知識を持っておきたいという想いもありました。例えば、私はがんの治療は専門外ですが、進展著しいがんの分野についても折に触れて勉強し、がん専門の先生との連携を取り、患者さんの診断・治療を依頼することも行っております。

この土地で開業しようと思った理由は何ですか?

東京大学を卒業してから東京大学医学部附属病院の糖尿病・代謝内科に入局しました。同時にその頃からアルバイトで豊島区と文京区で診療を行うようになったのですが、その中で様々な分野の先生方と知り合う機会にも恵まれまして、この地域での診療が医療連携を行うにおいても非常にやりやすいという事もあり、この大塚の地を選びました。また、開業のきっかけは「患者さんの様々なニーズに応えたい」という自身の理想像があり、そのためにはクリニックを自分で開業するのが最善かなと思ったことでした。一人の患者さんと治療を通じてお付き合いをする事において、その患者さんの通院が途絶える事も時にはあります。その際に「最近あの患者さんが通院されないのはどうしてだろう？」という事を考え、場合によっては患者さんへご連絡をする事もあります。出来る限り継続的に治療を行う状況が望ましいと考えるからです。あとは、出来るだけ患者さんをお待たせせず診療を行うことと、患者さんの状況に応じ患者さんに寄り添った診療を第一に心がけております。勤務医時代ですとなかなかそういう事も自分の裁量で決める事が難しいので、それも開業したメリットの一つと感じています。実は、このクリニックの建物が建っている土地は、かつて江戸川乱歩さんが所有していた土地と伺っており、その事もこの場所で開業をしようと考えた理由の一つですね。

先生の得意な分野（治療）は何ですか？

糖尿病、高脂血症・高コレステロール血症(脂質異常症)、高血圧症、高尿酸血症(痛風)や、それらを合わせたメタボリックシンドロームなどの生活習慣病と呼ばれる分野を得意としております。また、それらにかかわる周辺領域の全般的な診療を行っております。患者さんの健康寿命延伸のためにお手伝い出来る事を自分なりに考え実践し、そのためにも、プライマリケアに関係する、様々な分野の病気の新たな知見や治療についても、日々しっかりと学んでいきたいと考えております。

患者さんにどのように貢献したいですか？

「健康でいたい」という事は、誰もが考えていると思われます。良い人生を送るには、健康であってこそだと思います。健康寿命を長くして、心身ともに健康でいられる事に少しでもお役に立てるよう考えております。そして、患者さんによって色々と事情が異なるという事もきちんと考慮に入れて、診療を行っていきたいとも考えております。例えば、治療をしっかりと受けたいという患者さんもいらっしゃるし、検査や薬代も含めて治療費をなるべく抑えたいという患者さんもいらっしゃいます。そういった方々のニーズを少しでもお伺いしながら、患者さん一人一人に応じた「テーラーメード医療」を心がけるようにしております。生活習慣や運動習慣、日々の食事の内容などの積み重ねが重要ですので、それをきちんとお伝えをして理解をして頂きながら患者さん各人に合った治療方法を一緒に考えていきたいですね。それぞれの方が抱えている悩みや生活の状況などを踏まえて、その方に合ったアドバイスや治療方法を提供していきたいと思います。「闘病」という言葉がありますが、病気と闘うということよりも「病気があっても健康でいられる」ような状態が、ある意味必要なのではないかと考えております。完治が難しそうな病気であっても、真正面から病気と闘うよりうまく共存する、病気をコントロールするという方向が良い場合もあります。そういった状態から、病気が完治したら最高ですよね。

この医院の他にないところを、PRお願いします。

当院は原則、完全予約制にしております。そして、患者さんのお話をとにかくよく聞くという事、これを徹底して心がけております。患者さんに接するにあたり「この患者さんが自分だったら、自分の身内だったら…」という事を常に念頭に置いて「患者さんの立場になって考える」という事、そのスタンスはずっと持ち続けていきたいと思っています。私が患者さんの立場に完全になる事は難しい所ではありますが、どれだけ困っているだろうかという事を想像して共感して、一緒に治療を行っていくしか道はないと考えております。

スタッフさんに対しての想いを語って下さい。

優しくて、自主的にもいろいろと考えて取り組んでくれる、素晴らしいスタッフ達に恵まれています。開業からまだ間もないので至らない点もあるかと思いますが、「自分がその患者さんの立場だったら」という私の診療に対する理念も理解してもらいながら、患者さんへしっかりと応対をしてくれています。私もスタッフへ働きやすい環境を提供したいと考えておりますし、スタッフ同士もお互いそういう気持ちを持ちながら気配りをしてくれていますので、その点もすごく感謝をしております。スタッフが心身ともに健康で仕事をして幸せな人生を送る事、その事もとても重要ですので、患者さんを始めスタッフ皆にとってもいいクリニックでありたいと考えております。

今後、どういう風に医院をしていきたいですか？

そうですね、この地域の方々の健康維持のためになるアドバイスを行える事、そしてそういった事を気軽に相談に来ていただけるクリニックとなって、地域医療に貢献していきたいと考えています。私が専門としている分野では周囲の医療機関の先生からご相談を頂く事もありますので、その分野では先生方のお役にも立ちたいと考えております。この大塚とその周辺の地には、各専門分野のプロフェッショナルの先生方が多数いらっしゃいますから、それら先生方の専門分野へは是非お願いをさせて頂いて連携を行う事が患者さんのメリットとなり、患者さんご自身の健康維持につながると考えております。そういう形で大塚という地域の方々を支える医療、それが可能となるクリニックにしていきたいと願っております。

最後にお伝えをしておきたい事はございますか？

押しつけではない治療を…。運動や食事療法は患者さんご自身が取り組んで頂く事なので、ご自身でもこういう事をしたい、というお考えがあるかと思います。そういったご希望をお伺いしながら、患者さんの状況に応じた「テーラーメード治療」を心がけております。治療において「絶対的なものはない」と考えておりますので、必要に応じ修正をして現実に即しながら現時点で最適な方法を一緒に考える事がベストであると思います。患者さんにとってストレスとならない療法を、患者さんと一緒にこれからも考えていきたいですね。

基本情報