日比谷公園前歯科医院 院長 乙丸 貴史先生にお話を伺いました。
東京医科歯科大学出身です。
幼い頃から人体のしくみなどに興味がありました。また物作りが好きだったこともあり、歯学部への進学を決めました。
私は出身の東京医科歯科大学大学院の顎顔面補綴学(がくがんめんほてつ)という、口腔癌、頭頸部癌を患った患者さんの歯科治療や入れ歯の治療、口唇裂口蓋裂の方の歯科治療や入れ歯の治療を専門とする研究室にて、研究、教育、臨床に関わってきました。顎顔面補綴に初めて出会ったのは大学1年生で、教授から教えていただきました。顎顔面補綴によって患者さんに入れ歯を入れてあげると、それまで喋ることができなかった人が、喋ることができるようになったり、声質もがらっと変わるといったことを聞いて、「これは凄いな、携わってみたいな」と思ったことが最初のきっかけです。ですが、そこから歯学部は6年ありますので、矯正歯科や口腔外科に憧れたり紆余曲折ありましたが、決め手となったのは、6年生の時に部活の先輩で、開業されていた20期上の先輩に、「歯医者っていうのは補綴ができてこそ意義があるんだよ」と言われ、その言葉に私自身も納得したことが大きいです。そこからもともと私は物作りが好きだったこともあり、補綴を学ぼうと思いました。その補綴の中でもクラウンブリッジ、部分入れ歯、総義歯、インプラント、そして顎顔面補綴と分かれていましたが、顎顔面補綴に進む人はごく少数で、せっかく大学院で深く学ぶのならば、あまり誰も学ばない分野でありながら、患者さんの人生を大きく変えることができる顎顔面補綴を学ぼうと思いました。
歯科医師としての人生を40年くらいと考えて、20年は大学にいて、20年は開業医でいたいなと漠然としたイメージがありました。コロナウイルスが流行する少し前にちょうど大学の研究に区切りがついた時があり、「そろそろ開業時期かな」と考えて場所を探していた時に、偶然いまの場所にご縁があり売りに出されていたのを見つけて、それから開業の話が進んでいきました。大学病院からも近く患者さんを継続して診られる場所で、またその他の周辺の病院には同級生もいるので、連携も取れ、良い環境で良いご縁に恵まれたと思います。
補綴の分野に長くおりましたので、入れ歯の治療には精通しています。特に専門の顎顔面補綴の分野の患者さんは、一般開業医に来られる方はあまりおりませんが、お気軽にご相談いただければと思います。口唇口蓋裂の患者さんが使用されるスピーチエイドと言われる補綴的発音補助装置の製作にも対応しております。
生活の質を上げることに貢献したいです。お口の状態を良くして、お友達やご家族とのお食事やコミュニケーションを楽しめる喜びを感じていただければ嬉しいです。
当院では全国でもまだ取り入れている医院が少ない、分子栄養学を取り入れています。お口の治療後、患者さんによっては「とても良くなった」と満足される方もいますし、しっかりと治療をしても「歯茎が腫れやすい」「入れ歯が痛い」などといった不調が続く方もおられます。その原因の一つは十分な栄養素が摂取できていないからだと考えています。必要な栄養素の量は患者さんによってさまざまで、栄養素が足りていないと身体にさまざまな不調が出てきてしまいます。当院は溜池山王にある内科医院と提携しており、そちらで血液検査を行っていただき栄養状態を調べて、管理栄養士の指導の下、お一人おひとりに合った栄養指導、場合によってはサプリメントでの栄養補給を行っています。また健康な歯茎のために高濃度ビタミンC点滴やオゾン療法を行っております。高額な入れ歯を入れれば解決するのではなく、適材適所入れ歯の修理とちょっとした食事改善で解決する場合もあります。そういった根本的なところから今までにない新しいアプローチをしているところが当院の特徴です。
皆さんには生きるための楽しみを持って欲しいと思っています。経営やマネジメントの勉強をしていると、「個人目標を書きなさい」といった文言がよく出てきますが、目標などというと急に堅苦しく感じてしまうので、私はスタッフの皆さんにはとにかく「有休を使うこと」と「ワクワクする楽しいことを考えること」をお伝えしています。当院では、スタッフの皆さんにワクワク目標を作ってもらっています。それは仕事のための自己研鑽でも良いですが、「映画を観に行く」「海外旅行に行く」などプライベートなことでも構いません。私が皆さんの書いたことを確認するわけではありませんので「宝くじ100枚買う」「食べ放題に行く」など何でも良いです。とにかくワクワクすることを文字に起こしてもらいます。そしてワクワクを実現するために有休を使って欲しいと思っています。
新しく栄養療法を取り入れていますので、栄養療法によって「良くなった」と実感できる方が増えてくれると良いと思っています。そして、口コミが広がって、栄養療法が全国で広まれば良いなと思っています。人は食べた物で成り立っていると言われますが、私は食べた物ではなく、消化して吸収された物で成り立っていると思っています。それを「医食同源」と言うのだと思います。医者は治療はできるけど、治癒まではできません。例えば皮膚が切れてしまった時、医者は縫うことはできますが、そこから先、どうして傷が治るのかというと、自身の治癒力があるからです。歯科治療で言っても、同じように歯石を取って歯茎の炎症が治る人もいれば、治らない人もいます。それは自身の治癒力の違いです。患者さんご自身の治癒力を高めるための「医食同源」を取り入れて、新しい形で患者さんにアプローチしていければと思っています。また経営の勉強をする中で「絆徳経営」という言葉に感銘を受けました。医療と経営どちらか一方だけに重きを置けば、医院は成り立ちません。これからもバランスを欠くことなく、患者さんに継続的に良い医療を提供するために邁進していきたいと思います。
医院名 | 日比谷公園前歯科医院 | ||||||||||||||||||||||||
住所 | 〒100ー0011 東京都千代田区内幸町2-2-2 富国生命ビルB1 地図を表示 | ||||||||||||||||||||||||
電話番号 | 03-5510-5550 | ||||||||||||||||||||||||
診療科目 | 歯科 | ||||||||||||||||||||||||
診療時間
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休診日 | 日曜 祝日 | ||||||||||||||||||||||||
最寄り駅 | 内幸町駅 | ||||||||||||||||||||||||
交通手段 | 内幸町駅 A6出口直結 | ||||||||||||||||||||||||
駐車場 | 無し | ||||||||||||||||||||||||
ホームページ | https://hibiya-parkfront.com/ |
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