港区動物救急医療センター 芝アニマルクリニック 院長 稲野辺 悠先生にお話を伺いました。
小学生の時にシマリスを飼っていました。その子が体調を崩してしまった時、シマリスに詳しい動物病院がなかったため体調が良くなることはなく、亡くなってしまいました。とても可愛がっていたので、ショックが大きくて、その時に自分で動物の命を救えるようになりたいと思ったことがきっかけです。
猫を飼っています。1匹がスコティッシュフォールドで、もう1匹はサイベリアンという品種の子です。
以前から、大学を卒業して30代になったタイミングで、院長として首都圏の一等地に動物病院を開業したいと思っていました。30代で首都圏の一等地に開業される方はなかなかいませんので、そういった他の方がやられていないことに挑戦したいという思いがあったからです。また私は中学、高校の6年間、すぐ近くの私立学校に通っていましたので、この辺りにはとても思い入れがあります。そういった場所で良い開業地が見つかり、とてもご縁を感じましたので開業を決めました。
動物は人間と違って、どこが痛いだとか体調が悪いことを自分で話すことができません。その分発見が遅れたりして、飼い主さんも早くに気付けなかったと後悔の念を抱かれることが多くあります。尚且つ獣医療に関しては救急が非常に少なく、24時間対応している病院も全国に10件もありません。そういった現状の中で、私のできる範囲で人間と同じような医療設備や医療体制を提供していきたいと思い力を尽くしています。やはり家族と同じぐらい動物を大切に思われている飼い主さんがほとんどなので、少しでも多くの動物を救いたいといった思いで医療を提供しています。
救急の医療と、エキゾチックアニマルの医療を得意としています。エキゾチックアニマルとは犬猫以外で飼われているペットを総称した呼び名です。ハムスターやうさぎ、鳥、ヘビなども含めてエキゾチックアニマルと呼ばれています。このエキゾチックアニマルを診療している病院は少なく、私自身、獣医師になろうと思ったきっかけがシマリスを救えなかったことだったので、この子達も同じように治療してあげたくて、新卒の時からずっとエキゾチックアニマルの診療にも力を入れています。
ペットも人間と同じようにいつ病気になるか分からない状況で、その時に病院が開いていないと、飼い主さんは病院が開くまでの間、特に夜なんかは不安に思われるでしょうし、実際に朝を待てずに亡くなってしまう子も多数いる中で、そういった不安をぬぐえるような存在になっていきたいと思います。「動物病院がないことで救えない命を0にする」が我々の目標です。24時間病院を運営するのは非常に困難だと業界では言われていますが、それを実現すべく頑張っていきたいと思います。
24時間、どのような動物も診療するところがやはり一番の強みだと思いますし、それに加えて当院ではSNSを利用して、遠方の方も24時間相談していただける窓口を設置しております。動物医療では救急病院がある都道府県の方が少ないのが現状です。そういった中で直接診ることはできないですが、オンラインのビデオ通話を使いながら飼い主さんの不安に少しでも寄り添うことができればと思います。是非ご利用下さい。
救急医療であるが故に状態が悪い子も非常に多いですし、亡くなってしまう現場を体験する機会も一般の病院に比べると多いと思います。かかりつけ医とは違い飼い主さんも初めての来院の方が9割を超え、大きな不安を抱えて来られます。緊迫した状況の中、最善を尽くしても命を救えなかった時は、相当なストレスが掛かります。そういった大変なことが多い職場で、それでも動物の命を救いたい、私のところで働きたいと言ってくれるスタッフには本当に感謝していますし、皆さんの頑張りを還元できるように努力していきたいと思います。
当院の方針として「家族ファースト」を掲げています。スタッフ皆がプライベートも充実した上で、人生をより良くしていける職場となるように環境作りをしていきたいです。そしてスタッフ皆で当院が地域の救急診療を支える存在になれるように努力していきたいです。この近辺に限らず、全国的にも「動物の救急医療といえばここ」と認知されるような病院を目指していきたいです。
2交代制で行っています。私は近くに住んでいるので、勤務時間外でも連絡があればすぐに対応できるようにしています。有難いことに、当院の方針に賛同して一緒に頑張ってくれるスタッフがどんどん増えています。24時間の救急医療に力を入れている一方で、当院は家族ファーストを掲げていますので、スタッフの皆さんには家族のイベント事や病気などの時には家族を一番に考えて欲しいと思っています。スタッフと力を合わせながら、24時間どのような動物でも診られる病院としての医療体制の充実とスタッフのプライベートの充実、どちらも実現させるために、そして当院の取り組みが全国にも広がっていくように、これからも挑戦し続けたいと思っています。
医院名 | 港区動物救急医療センター 芝アニマルクリニック | ||||||||||||||||
住所 | 〒105-0011 東京都港区芝公園2-2-11 グランデイ芝公園 1F 地図を表示 | ||||||||||||||||
電話番号 | 03-6432-4622 | ||||||||||||||||
診療科目 | 犬 猫 ウサギ ハムスター モルモット チンチラ リス デグー プレーリードッグ フェレット ハリネズミ フクロモモンガ ミーアキャット フェネック インコ オウム フィンチ類(文鳥 キンカチョウなど) 家禽類(ニワトリ アヒルなど) カメ ヤモリ トカゲ ヘビ カエル ウーパールーパー イモリ マイクロブタ | ||||||||||||||||
診療時間
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休診日 | なし(年中無休) | ||||||||||||||||
最寄り駅 | |||||||||||||||||
駐車場 | 無し | ||||||||||||||||
ホームページ | https://shiba-animalclinic.com/ |
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