あさひ動物病院 院長 村越 敏幸先生にお話を伺いました。
動物に面と向かうと素直になれる自分を発見した学生時代、うつうつと動物にかかわれる仕事をしたいと思い始めました。そんな時、野良犬をも手懐け、犬の心に寄り添い続けるドックトレーナーの姿をテレビで見て強いあこがれを感じました。最初ドックトレーナーを目指しましたが、当時はトレーナーの養成所が無いに等しく、それではと、まず健康状態を整えてあげられる獣医師を目指しました。怖がりで触られるのが嫌いな子、いつも静かで具合が悪いのか否かわかりづらい子、噛みつき癖があって薬をあげるのが大変な子など様々な子がいます。どんな子も飼い主さんとその子ができるだけ負担にならないような生活や治療ができたらいいと考える毎日です。今でもドッグトレーナーヘの興味は非常にあり、トレーナーの方が野良犬を手懐ける方法を動画であげているのを見て勉強したりしています。当院の診療でも怖がって噛みつく子を手懐けて、素直な状態にさせてあげることができると私自身も非常に喜びを感じます。
現在はカメ1匹、猫2匹、犬を9匹飼っています。そのほとんどが、ブリーダーさんが飼育放棄した子です。
実家が国分寺で代々農業をしており、私自身もこちらで生まれ育ちました。開業するのであれば、育てて頂いた地元で、地域の方に少しでも恩返しができるよう、この愛着のある地元でと思っておりました。
ペットは自分達だけで自活することができませんので、飼い主さんの育て方、飼い方によって体調や振る舞いが変わってきます。その子の性格や体質などを踏まえて健やかな毎日を送っていただきたいと思っています。喜ぶからとたくさんおやつをあげてしまったり…と過度の思いやりのため、体調を狂わせてしまうこともありますし、猫さんの中には、体を触れられたくない子もいます。良かれと思って行っていることが返って悪い方向に動いてしまうこともあります。人間も様々な人がいるようにわんちゃんにゃんこさんもいろいろです。飼い主さんはどうしてもネットの情報やマニュアルに当てはめて接しようとされがちですが、性格や、生まれ育った環境など個々で違いますので、その子にとって合わない生活の場合も多々あります。個々に応じた適切な生活の仕方を見つけていくことで、動物と飼い主さんが幸せな毎日を送れるようにお手伝いをしたいと思っております。
得意な、というか、歯のケアには力を入れています。歯の健康は全身の健康に影響を及ぼすといわれています。歯の悪玉菌が歯周病に発展し、後に心臓、腎臓、肝臓など全身の臓器に影響を及ぼすともいわれています。そのため、ペットヘの負担をなるべく軽くしながら歯をきれいにすることにこだわっています。無麻酔スケーリングには様々な意見がありますが、当院では麻酔をしないスケーリングも積極的に取り入れています。ただ麻酔をしなければできない治療もあります。そのためその子にあった方法を飼い主さんとしっかりと相談し、選択するようにしています。
飼主さんの飼い方次第でペットも変わりますので、ペットと飼主さんが上手く付き合っていけるようにサポートできればと思っています。飼主さんの年齢層や家族構成も様々です。例えば小さなお子さんがおられるご家庭ですと、ペットに手間を掛けられなくなってしまいます。「こうしなくてはいけない」と決めつけることはせず、飼い主さんの家庭環境や費用面などの背景を考慮した上で、お一人おひとりに合った最適な方法をご提案していければと思います。
せっかく動物が好きで入った世界です。一般事務とは違う動物を扱う特殊な仕事なので、いろいろな子と接し、どんな環境、どんな性格の子とも向き合える、動物と接するスキルをどんどん磨いていって欲しいと思っています。動物は全国各地どこにでもいますので、どこの地域に行っても動物と関わっていけるような職人になってもらいたいと思っています。
有難いことに多くのペットと飼い主さんに来院していただける動物病院になりました。その中で、どうしてもお一人おひとりに取れる時間が限られてしまうことが、今私達が一番葛藤していることです。規模を大きくして検査から大きな治療まで全てを完結できるような病院にしようとは思っておらず、当院はあくまで動物医療の最初の入り口だと思っています。多くの方に来ていただきながらも、個々のペット達、飼い主さんとの生活に向き合って、丁寧に送り出せる診療ができるようにすることが当院の目標であり、そういった病院作りをすることに力を注いでいきたいと思っています。小さな違和感から病気を見つけ、治療の方向性を見つけて行くとっかかりになれば良いと思います。幸いこの周辺には大学病院をはじめとした二次診療施設、救急病院、夜間診療を行っている病院が1時間圏内にあります。そういった医療機関とのネットワークを強化して、よりよい治療の道筋を提案し、適切な医療機関をご紹介していきたいと思っております。
読みづらいので「あさひ」とひらがな表記にしていますが、当院の本当の医院名は漢字で「朝陽」です。私が獣医の見習いをしていた勤務先では夜勤がありました。夜勤では入院している動物達の世話などを主にしていましたが、状態の悪い子は夜中の3時4時くらいに亡くなってしまうことが多く、朝陽を見られずに飼い主さんがそばにいない中で亡くなってしまう子を沢山見てきました。そういった悲しい場面を沢山見てきましたので、当院の名前は動物達とご家族がどのように朝陽を迎えるのが一番良いのか、今日も元気に朝陽を見ることが出来ますように、それをご家族と一緒に考える病院でありたいといった想いを込めて付けました。当院では当然必要な場合もありますが、極力入院はおすすめしません。いつもと違う環境で不安にさせてしまい病気の治りを悪くする場合もありますし、入院中に亡くなってしまう可能性の高い子は、お家でゆっくり家族に看取られる方が、飼い主さんにとっても、動物にとっても良いと思っています。もちろん押し付けることはせず、飼い主さん自身に選択していただいていますが、動物達の幸せを一番に考えて選択肢を提示し、飼い主さんと一緒に考えていく診療スタイルを大切にしています。
医院名 | あさひ動物病院 | ||||||||||||||||||||||||
住所 | 〒185-0014 東京都国分寺市東恋ヶ窪2-36-3 地図を表示 | ||||||||||||||||||||||||
電話番号 | 042-326-1013 | ||||||||||||||||||||||||
診療科目 | 犬 猫 | ||||||||||||||||||||||||
診療時間
〇*15:00~18:00
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休診日 | 月曜 木曜 | ||||||||||||||||||||||||
最寄り駅 | 西武国分寺線 恋ヶ窪駅 | ||||||||||||||||||||||||
交通手段 | 恋ヶ窪駅から徒歩10分 | ||||||||||||||||||||||||
駐車場 | 有り 病院前に8台 | ||||||||||||||||||||||||
ホームページ | https://asahi-ah.com/ | ||||||||||||||||||||||||
ブログ | http://asahiah.blog.fc2.com/ |
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