金沢駅前内科･糖尿病クリニック｜内科糖尿病内科内分泌内科金沢駅本町2-15-1 ポルテ金沢1F（電話番号：076-204-8085）

Doctor　Interview

金沢駅前内科･糖尿病クリニック院長小倉慶雄先生にお話を伺いました。

糖尿病治療も抗加齢治療も
通いやすくアットホームな医院

金沢駅前内科･糖尿病クリニック院長小倉慶雄先生

金沢駅前内科･糖尿病クリニック
院長小倉慶雄先生

医院の受付です

医院の待合室です

出身大学はどちらですか？

金沢医科大学出身です。

ドクターになろうと思った動機は何ですか？

私の両親は歯科医で、祖父母は医師でした。幼い頃から体が弱く、医療にお世話になることが多かったため、自然と医療の世界に親しんでいました。また両親が共働きだったこともあり、祖父母の家に預けられることが多く、そこで診療の様子を目にする機会がありました。患者さんと向き合いながら働く姿を見て「こんな仕事ができたらいいな」と憧れるようになりました。決定的なきっかけとなったのは、小学6年生のときの出来事です。学校のスポーツで右手首を骨折したのですが、当初は自分でも気づかず普段通り帰宅しました。しかし痛みがどんどん強くなり、涙をこらえながら歩いていたところ、偶然通りかかった方が「腕の様子がおかしいから見せてごらん」と声をかけてくれました。その方は、手首に軽く触れただけで「これは折れている、すぐに処置が必要だ」と判断し、近くの本屋に声をかけて段ボールと紐で、即席のギプスを作ってくれました。さらに両親に連絡を取り、救急車の手配までしてくれたのです。その方は救急医の先生でした。街中で偶然出会い、適切な処置を施し、最後まで責任を持って診てくれたその姿に心を打たれ「こんなふうに人を助けられる医師になりたい」と強く思いました。この経験が、私が医師を志す大きな原動力となりました。

この医院の診療科目を決めた理由は何ですか？

祖父母は耳鼻科医でしたので、当初は耳鼻科の道に進むことも考えていました。しかし、大学時代に所属していた部活の顧問の先生から「大学に戻って研究をやってみないか」と声をかけていただいたことが、大きな転機となりました。その先生は糖尿病や腎臓の専門医で、先生の熱心な指導と温かい人柄に触れるうちに、私もこの分野をもっと極めていきたいと思うようになりました。本当に良い先生に出会えたと今でも感じています。

この土地で開業しようと思った理由は何ですか?

金沢には学生時代の6年間、そして卒業後も長くお世話になっています。本当に素晴らしい土地で、人々の温かさも魅力のひとつです。都心部とは雰囲気が異なり人との距離が近く、より親しみやすいと感じています。金沢駅周辺には糖尿病を専門とする内科医が少なく、また、仕事の忙しさから受診できない人が多いことも課題だと感じていました。私自身、多くの働く人々が健康を後回しにしてしまう現状を目の当たりにしてきました。健康診断で異常を指摘されても、忙しくて受診できない方が多いのが現実です。そこで、通勤途中でも受診しやすい場所を選び、働く人の健康を支えられるようなクリニックを開こうと考え、この土地を選びました。

先生の得意な分野（治療）は何ですか？

私は糖尿病の専門医資格を取得しており、糖尿病治療を専門としています。糖尿病は一度治療を始めても、途中で中断してしまう方が多い病気です。そのため患者さんが長く無理なく治療を続けられるよう、厳しくしすぎず、一緒に取り組んでいける治療を心がけています。糖尿病治療の分野では、患者さんに寄り添い、優しくサポートできる存在でありたいと考えています。また抗加齢医学、いわゆるアンチエイジングの分野にも取り組んでいます。師匠の先生の勧めで日本抗加齢医学会に所属しましたが、非常に興味深い分野で、日々研鑽を積んでいます。糖尿病の治療だけでなく、抗加齢医学に関するご相談にも対応できますので、お気軽にご相談ください。

患者さんにどのように貢献したいですか？

糖尿病治療は長期にわたることが多いため、私が大切にしたいのは、患者さんが通いやすい環境を作ることです。意気込んで治療をはじめても、最初は順調に改善しても、途中で息切れしてしまいます。糖尿病の治療を途中で中断してしまうと、事態は良くなりません。治療は長くゆっくりと進めることが大切です。また糖尿病治療に関しては、以前は血糖値を完璧に管理することが最も重要だと考えられていましたが、今はそれが必ずしも最適ではないこともあると理解しています。過度に血糖値を下げると、低血糖による体へのリスクもあります。特に高齢者の場合、血糖値を極端に管理しすぎると、認知症のリスクが高くなるというデータもあります。治療はバランスが重要です。当院は「完璧を目指すより、安定して続けること」を大切にしています。100点を目指して頑張って、中断してしまうのなら、70点の状態を長く続ける方が、ずっとメリットがあると考えています。そのため、患者さんのペースと生活スタイルに寄り添いながら、できるだけ負担を少なく治療を進めていきたいと思っています。

この医院の他にないところを、PRお願いします。

当院の特徴は、何よりも過ごしやすい空間作りにあります。病院特有の緊張感を感じさせないアットホームな雰囲気を大切にして、患者さんがリラックスできる環境をご提供しています。また、看護師と管理栄養士が常勤で在籍していますので、看護師の目と管理栄養士の目、そしてドクターの目でそれぞれの視点から包括的に患者さんをサポートすることができているのは、当院の強みであり安心して診療を受けていただけるよう努めています。さらに最新の検査機器を完備しており、精密な検査を実施することが可能です。また糖尿病は腎臓や泌尿器系と深い関わりがあるため、当院では泌尿器科の専門クリニックと連携しており、必要に応じて迅速な紹介ができる点も当院の強みの一つです。

スタッフさんに対しての想いを語って下さい。

当院のスタッフの皆さんは様々な分野で豊富な経験を積んでこられています。他にも感謝していることはたくさんあるのですが、特に、先日来られた患者様への対応が心に深く残っています。 60代の男性患者様で、診察時には緊張していたせいか体の不調を感じることはお聞きできましたが、その原因についてはほとんど話が出てきませんでした。そのことを看護師が察してくれたのか、採血の際に「緊張せずに何でもお話しください」と会話を重ねていってくれたことで患者様の緊張がほぐれ、診察の時には思い出せなかった原因などを聞き出してくれました。こういった診察以外の場面での看護師やスタッフの気配りは、医療現場において非常に貴重な存在で、患者様が本当に求めている治療を漏れなく確認でき、安心して治療に取り組める環境を整えてくれていると感じています。皆、とても頼りになる存在でいつも本当に感謝しています。

今後、どういう風に医院をしていきたいですか？

やはり、患者さんが通いやすい場所であり続けることが最も重要だと考えています。例え予約外で来られても柔軟に対応できる体制を整え、敷居を低く、患者さんが無理なく通院を続けられるクリニック作りに尽力していきます。

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