たていし整形外科リウマチクリニック 院長 立石 耕司先生にお話を伺いました。
関西医科大学出身です。
きっかけは父の存在でした。父が整形外科医でしたので、その姿を日常的に見ていたことで、自然と医師という職業への憧れが芽生えたのだと思います。家でも夜中まで英語の医学論文を読み込んでいるような人で、そういった父の姿勢に、子どもながらに強い尊敬の念を抱いたのを覚えています。その尊敬が、医師という職業を目指す大きな原動力となりました。
父も整形外科医であり、同時にリウマチの専門医でもありました。父に少しでも近づきたいという思いが、この道を志した原点です。大学入学時にはすでに整形外科を専攻することを決めており、迷いはありませんでした。大学院へ進学する際には、当時の神戸大学整形外科の教授が、私をリウマチグループに推薦してくださいました。この出来事が大きな転機となり、本格的にリウマチを専門とする道を歩み始めました。
宝塚に住み始めたのは、結婚を機に2008年からです。実際に暮らしてみると、街の穏やかな雰囲気や地域の方々の温かさに触れ、この土地への愛着が自然と深まっていきました。そうした中で、2018年頃から「この町で医療を通じて地域に貢献したい」と考えるようになり、開業を意識し始めました。私はこれまで、病院で長年にわたりリウマチ診療に携わってきました。リウマチは痛みや症状の出現時期が予測しづらく、迅速な対応が求められる疾患です。そうした患者さんに対し、タイムリーに診療を行う体制を整えるためには、地域に密着した開業医という立場が最適だと感じました。また、宝塚ではリウマチを専門的に診る医療機関が限られており、受診先に困っている方が多くいらっしゃいます。そのような方々の不安を少しでも和らげ、安心して通っていただける場所をつくることが私の役割だと考えています。地域の皆さまの健康を支える「身近な専門医」として、信頼される医療を提供していきたいと思っています。
私の専門は整形外科で、その中でも特にリウマチや骨粗しょう症の治療に力を入れています。
スタッフにも常々伝えていることですが、整形外科を受診される患者さんは、何かしらの「痛み」を抱えて来られます。その痛みを少しでも和らげ、日常生活をより快適に送っていただけるようサポートすることが、私たち整形外科クリニックの最も大切な使命だと考えています。また、患者さんにとって安心できる空間を提供することにも力を入れています。当院では天井を高く設計し、広々とした開放感のある空間づくりを大切にしています。待合室にはゆったりとくつろげるソファを配置し、落ち着いて過ごしていただけるよう配慮しています。診察室やリハビリ室、受付などの各スペースも、あえて完全には仕切らず、一体感のある設計にしています。これは、リハビリ中のちょっとした会話や動きから痛みの部位や原因に気づけることがあるためです。また、受付での何気ないやりとりの中からヒントが得られることもあります。私は、「クリニックに入った瞬間から診察は始まっている」と考えています。歩き方や表情、ちょっとした仕草まで、スタッフ全員で観察し、必要があればすぐに対応できる体制を整えています。痛みの原因を正確に突き止めるのは簡単なことではありません。患者さんが「ここが痛い」とおっしゃっていても、実は別の部位が原因ということも少なくありません。だからこそ、さまざまな視点から観察し、スタッフみんなで情報を共有しながら治療を進める「チーム医療」が欠かせないと考えています。患者さんが少しでも早く、そして確実に痛みから解放されるよう、これからも丁寧に寄り添ってまいります。
当院では内科と整形外科の医師が連携し、両方の視点からリウマチ患者さんを支える診療体制を整えています。現在はリウマチ内科は週1回の診療体制ですが、今後は週2~3回へ増やしより充実したチーム医療を提供していく予定です。このような体制は、クリニックでは非常に珍しいものです。私自身がこの体制を理想とするようになったのは、以前勤務していた甲南加古川病院での経験がきっかけでした。そこでは内科と整形外科の診察室が隣同士だったため、常に学び合い、必要に応じてすぐに連携することができていました。たとえば、内科の診察中に関節の腫れが見つかればすぐ整形外科へ、逆に整形外科で診ていて呼吸音などが気になればすぐ内科へ、というように診療科をまたいだスムーズな対応が日常的に行われていました。このような環境を、地域のクリニックでも実現できたらと強く思うようになったのです。特にリウマチは、整形外科的な視点と内科的な視点の両方が必要な疾患です。当院では、それぞれの専門家が力を合わせて、患者さんにとって最適な診療を提供できるよう取り組んでいます。患者さんが安心して通えるクリニックを目指し、これからもチームで支えてまいります。
私がいつもスタッフに伝えているのは、「このクリニックに来てよかった」と患者さんに思っていただけるような場所を、一緒に作っていこうということです。そのためには、心に寄り添う言葉や、ちょっとした気配りがとても大切だと考えています。医療は、医学的な治療だけでは成り立ちません。実際に患者さんと最初に接するのは、医師である私ではなく、受付や看護師などスタッフの皆さんです。だからこそ、一人ひとりの言葉や表情が、患者さんの心に大きな影響を与えると感じています。スタッフ全員が、それぞれの立場で力を発揮し、チームとして支え合いながら、患者さんにとって最善の医療を届けていく、そういった温かく信頼できるチーム医療を、これからも大切にしていきたいと思っています。
整形外科の視点からも、内科的な視点からも、リウマチにきちんと向き合える診療を行い、リウマチの診療をしっかりと地域に根付かせることが今後の目標です。実際に患者さんのお話を聞いていると、「いくつかの病院に行って痛みを訴えたけど聞き流されてしまった」とおっしゃる方も少なくありません。リウマチという病気は、経験のある医師がしっかり見ないと、なかなか気づけないことがあります。特に、手足のちょっとした腫れや違和感だけでは判断が難しいことも多いです。だからこそ、専門的な知識を持った私たち整形外科医や、リウマチ内科の先生が連携して、気づいてあげることがとても大事だと思っています。当院は整形外科、内科の両方の立場から幅広くサポートすることが可能ですし、宝塚市立病院や兵庫医大のリウマチ内科の先生方とも、必要なときには、すぐに相談・連携ができる環境を整えていますので、安心してご相談いただけたらうれしいです。将来的には、地域のなかでリウマチの患者さんが「ちゃんと診てもらえる」「ちゃんと生活を送れる」そんな環境を整えていけたらいいなと思っています。リウマチを抱えながらでも、安心して暮らしていける地域づくりに、少しでも貢献できたらうれしいです。
医院名 | たていし整形外科リウマチクリニック | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
住所 | 〒665-0004 兵庫県宝塚市梅野町1-1 4F 地図を表示 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
電話番号 | 0797-52-9393 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
診療科目 | 整形外科 リウマチ科 リウマチ内科 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
診療時間
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休診日 | 水曜午後 土曜午後 日曜 祝日 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
最寄り駅 | 阪急今津線 宝塚南口駅 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
交通手段 | 宝塚南口駅から徒歩1分 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
駐車場 | 有り 共有駐車場32台 他に提携駐車場あり | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
ホームページ | https://tateishi-seikei-ra.com/ | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
https://www.instagram.com/tateishi_seikei_riumachi/ | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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