山の手内科クリニック 院長 古川 皓一先生にお話を伺いました。
神戸大学です。
父が歯科医院を経営していたこともあって、小さい時から白衣姿を見慣れていました。また、小さい時に小児科で受診することが多かったので、ドクターって「すごいなぁ。」「かっこいいなぁ。」というイメージがありました。そんなところから興味を持ち、ドクターになろうと思いました。
大学を卒業して研修医になったときは、まだこれといった診療科は決めていませんでした。しかしドクターになりたいと思った時に、救急ができる内科医になりたいイメージがありましたので、初期研修で大阪の淀川キリスト教病院という救急患者さんをたくさん受け入れているような病院で、主に救急科プラスアルファ内科のような形で様々な科をローテートしました。その時に、辛そうにしている患者さんを楽にしてあげたい、何かしてあげたいと強く思ったのが呼吸器だったんです。目の前で咳とか息苦しい呼吸困難、ひどい場合は人工呼吸器、ICU、軽症の人から重症の人まで本当に様々な症状の患者さんを診させて頂いたのですが、一番呼吸器が幅広くてやりがいを感じました。もちろんこの呼吸不全だけではなく肺がんもそうですし、もっと勉強して呼吸不全の人に対する治療とかケアも含めて、自分が一番何かしてあげたい思いを感じたのが呼吸器であったので、この診療科目に決めました。
実家は姫路ですが、神戸大学を卒業して大阪で初期研修を5年間した後また神戸に戻ってきたんです。そのタイミングではどちらかというと、母校でもある神戸大学で肺がんの研究などしようと戻ってきたんですけども、コロナが流行って研究もあまりできなくなって、むしろコロナの研究をする感じになりました。それがひと段落ついて研究も結構自分の中で満足できるぐらいできて、次に何をしようかと思ったときに、昔からずっと何となくイメージにあった開業医を今からしてもいいんじゃないかなと思うようになりました。その時、自分が住んでいる場所は神戸ですし、学生の時も6年間ずっと過ごしていた場所なのですごく馴染みがあったんです。昔から神戸が好きだったこともあるので、神戸で場所を探し始めてすぐにここが見つかりました。神戸大学からも近くてここら辺の地域でよく知っているし、薬局さんと一緒に駐車場も使わせてもらってアクセスも良いし、CTも置けそうな予算の確保ができそうでした。自分が思っている作りたいクリニックの条件と、自分の経験を踏まえていろんな神戸大学の先生との関係性も保ちながら大好きな神戸で開業できるという事で、この地での開業を即決しました。
呼吸器です。呼吸器に関しては、様々な感染症や肺癌、レアな呼吸器疾患まで、呼吸循環器系は自分の中で得意です。ただそれと付随するような形で、アレルギー疾患とか喘息持ちの方は実はアレルギー性鼻炎とか、他の皮膚炎が合併している場合もあります。そういった関連する疾患もたくさんありますので、そのあたり全般得意ですし専門にしています。
とりあえず困ったら、ここに行ったら絶対に大丈夫。何とかしてくれると思われ頼られるクリニックにしたいと思っています。一度来てもらっても、よくならない事もあります。そういった時にも、「ここで良くならなかったらこういった可能性があるから、次はこういった検査をしようと思っている。良くなったらそれでいいけど、よくならなかったらもう一回来てくださいね。」とか、そこまでちゃんと説明するようにしています。もしクリニックレベルでは診られない疾患、例えば肺がん等そういったものが原因で症状が出ているような時には迅速に線引きをして、治療ができる病院を紹介するようにしています。また、CTを置くことでクリニックでありながら病院と大差ないような診療のレベルを維持して提供できるようにしたいと思っています。どうしてもCTがないと、レントゲンでちょっと異常な影とかがあっても呼吸器内科でも分からない事がしょっちゅうあるんですね。そういった場合、よくわからないのでCTのある病院に撮りに行ってくださいではなく、これ怪しいからここまでのCTまで撮りましょうかと言えるのは大きいと思います。それでもこうだったらこうするし、大丈夫そうだったらうちの方でフォローしますので、という風に極力当クリニックで完結できるようにしたいと思っています。
呼吸器専門のクリニックでCTを置いているところはなかなかないと思います。肺の陰とかもですね、例えば間質性肺炎とかちょっと変わった肺炎、あとは抗酸菌症とか肺炎に住みつきやすいようなばい菌の感染症などは、今すぐ治療をするとか詳しい検査するとまではいかないですが、絶対フォローしておいた方がよくて、このまま放置しては良くない事は肺に関してはめちゃくちゃ多いんです。かといって、レントゲンを1枚撮った写真だけではしっかりとした評価や経過をしっかりとる事はなかなか難しく、レントゲンだけでは限界があると、今まで多くの患者さんを診てきて思います。そのあたりも含めて、病院でフォローせざるを得ない、CTがないとどうしようもないような患者さんの診察をほぼ完結できるクリニックは、多分他にないと思います。
感謝しかないです。開業した2024年4月のオープニングでは、本当に右も左も分からない状態でした。私と同年代ぐらいで開業している先生も少ないし、知り合いの先生や、先輩の先生に聞くこともできないですし、手探りでやっていくしかない状況にありました。そんな中、スタッフはクリニック経験がある人もいればない人もいて、皆さんで協力して頑張って準備してくれて迎えることができました。それ以降も患者さんに対する接遇も、私が見ていても全く申し分ないなと思うぐらい、きちっと対応していただいていました。年末年始は、インフルエンザの患者さんがとても多くバタバタしたようなこともありましたが、その時にも本当に嫌な顔1つせずに丁寧にテキパキとやっていただきました。事務、受付、放射線技師の方もいるんですけど、皆さん本当に患者さんのためにと思ってくれていて、私の患者さんへの態度を見てそれについてきてくれると思っています。私はそういう印象があるんです。スタッフの皆さんに初めて集まってもらった日に、「とにかく患者さんに優しいクリニックにしたい」というクリニックの理念を話しました。それをちゃんと実行してみんな同じ思いでやってくれているので、本当に感謝しています。
するべきことを直にやり続けるクリニックでありたいと思っています。それこそCTでの肺癌疑いの影のフォローや、間質性肺炎、肺の結核のフォローなど、うちにしかできないことをもっともっとレベルアップしていこうと思っています。肺がんの治療や抗がん剤治療までできないのは仕方ありませんが、どんどん専門性を高めてみんなで日々学んでレベルアップしていきたいです。うちのクリニックは地域柄、午前中は男性の成人の方が多くて、午後は学校終わりのお子さんとお母さんが結構多くて、ファミリークリニックみたいな雰囲気になっています。もっともっと患者さんが増えたら、小児科の先生や知り合いの先生に二診で入ってもらうことも考えていますが、できる限り私1人で診ていって本当に今やるべきことをやるようにしたい、そのようなクリニックにしていきたいと思っています。
医院名 | 山の手内科クリニック | ||||||||||||||||||||||||
住所 | 〒650-0005 兵庫県神戸市中央区再度筋町5-9-1 地図を表示 | ||||||||||||||||||||||||
電話番号 | 078-958-6821 | ||||||||||||||||||||||||
診療科目 | 内科 呼吸器内科 アレルギー科 | ||||||||||||||||||||||||
診療時間
◯*土曜のみ9:00~13:00
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休診日 | 木曜 日曜 祝日 | ||||||||||||||||||||||||
最寄り駅 | 神戸市営地下鉄 大倉山駅 | ||||||||||||||||||||||||
交通手段 | 楠谷町バス停から徒歩1分 | ||||||||||||||||||||||||
駐車場 | 有り キリン堂と共用約30台 | ||||||||||||||||||||||||
ホームページ | https://yamanote-cl.com/ | ||||||||||||||||||||||||
https://www.instagram.com/yamanote777 |
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