こばやし歯科クリニック｜一般歯科小児歯科インプラントホワイトニング福島駅大淀中2-2-7 キリンパークサイド1F（電話番号：06-6452-4817）

Doctor　Interview

こばやし歯科クリニック院長小林実先生にお話を伺いました。

品質の高い治療をご提供するため
日々研鑽を重ねています

こばやし歯科クリニック院長小林実先生

こばやし歯科クリニック
院長小林実先生

医院の外観です

受付の様子です

出身大学はどちらですか？

大阪歯科大学出身です。

ドクターになろうと思った動機は何ですか？

私は歯科医師の三男として生まれました。明確な人生設計があったわけではないのですが、小さい頃から父親の背中を見て、徐々に私も歯科医師になって社会貢献したいと思うようになり、中学校の卒業文集には「将来は歯科医師になる」と書いていました。結果的に長男と三男の私が歯科医師になり、次男は外科医になりました。現在私が所属しているスタディグループがあるのですが、そのトップの方の歯科医院でたまたま兄が勤務していまして、「父親の診療」と「兄が経験していた今まで見たことのない診療」、自分はどちらの道に進むのかを大学卒業間際まで考え、兄の引いてくれた臨床の道に進むことを決め歯科医師になりました。それからは兄の拓いてくれた道に進み、早いもので３０年近くが経ちました。

この土地で開業しようと思った理由は何ですか?

「一口腔一単位」という考え方を大学卒業から１０年間学び、自費診療メインで開業することを考えていました。当時は帝塚山付近も開業の候補地にあったのですが、不動産会社に勤めていた友人から北区大淀地域の将来性について教えてもらい、今後の開発も視野に入れてこの土地で開業しました。開業した平成１７年頃は当院の前に朝日放送局や大塚家具の商業施設がありましたが、開業まもなく移転されたため、その後１０年近くはその跡地が空き地だったのは少し予想外でした。笑　その後、大阪北ヤードの開発が発表され、この地域も様変わりしました。タワーマンションが２棟建つなど地域開発が活発なエリアである事は間違いないと思っています。今ではこの地域は毎年人口が増えている状況です。超高齢社会と言われているこのご時世でも、この地域は生産年齢人口が多いため、色々な分野の治療を提供することが求められています。これからも人口が増えていくと予想されるこの北区大淀地域で、歯科治療を通じて社会貢献をしていきたいと考えています。

先生の得意な分野（治療）は何ですか？

大学を卒業してすぐに学んだ「一口腔一単位で治療する」という考え方を大切にしております。患者さまは何かしらの原因で歯科医院を受診されるわけですが、単に悪くなった歯の治療だけを対症療法で治すのではなく、「なぜそうなったのか」原因をきちんと追究して、その患者さまの噛み方や歯周病の有無、その状態などすべてを調べて解明してから治療にあたっております。また、もう一つ私の大きな幹となっている分野（治療）は「根管治療」です。歯科医師になって間もない頃、根管治療に精通している著名な先生の下で学ぶご縁をいただいたことがきっかけで、「根管治療で歯を残す」ことについて研鑽を積んできました。神経を取られた歯はダメージが大きくて長期で保存することは難しいとされていますが、天然歯に勝る人工物はありませんので、いざ一本の歯を保存するとなったときに根管治療のレベルを上げておけば予知性を上げられます。ただ、一本の歯を残すことにこだわりすぎると口腔内のバランスが崩れてしまう場合もありますので、条件が合わなければインプラント治療を提供するなど、一口腔一単位で見てその患者さまに合った治療を提供しています。おかげさまで根管治療に関しては、他院の先生からご紹介をいただいた患者さまも多く来院されています。

患者さんにどのように貢献したいですか？

「口腔内の健康が全身の健康に関わる」ということが常識になってきていますが、歯に関する患者さまの価値観やご都合はお一人お一人全然違います。今はコンビニエンスストアよりも歯科医院の数が多く、それぞれが特色を持っていますので、患者さまご自身の考え方やライフワークに合った歯科医院を選択していただくことが一番良いと思っています。その中で当院は、歯に対してきちんとした価値観を持たれている方、例えばご自身の健康のために予約時間をきちんとタイムマネジメントできる方にご来院いただき、スタッフ一同誠心誠意の気持ちを持って患者さまの健康に貢献していきたいと考えています。とはいえ、お仕事や子育てが忙しいなどどうしても難しい時期もあると思いますので、長期的に見て遠回りにならない治療をそのときの状況に合わせて提供し、患者さまに負担がかからないよう心掛けています。

この医院の他にないところを、PRお願いします。

開業当初から「かかりつけ医になって長く通院していただく」ということを当院のコンセプトとして掲げていまして、同じようなコンセプトを持つ他業界は、髪の毛が伸びたタイミングなどで定期的に行かれるサロンや美容院・散髪屋さんがあるかと思います。私たちは医療の分野なのできちんとした医療体制を整えていることは前提ですが、汚れが溜まったから行くという感覚で気軽に入っていただける、サロンのような医院づくりを心掛けています。また、スタッフの入れ替わりが多いとされている業界の中で、当院のスタッフは長く勤務してくれています。開業して１０年ぐらいはあまり分かっていなかったのですが、最近になって歯科医院は女性の職場だと思うようになり、恋愛や結婚、出産や育児などがある中で、女性が長く勤められるような職場づくりを意識しています。開業して約１８年が経ちますが、開業時から勤務してくれているスタッフを代表して、勤続１０年を超えるベテランスタッフたちもいます。あるとき「スタッフが変わってしまうとまた新しい医院の雰囲気になってしまうので、ここはスタッフがずっと変わらずにいてくれるので安心して通いやすい。」と長く定期健診に通っていただいている患者さまから言われたことがあり、当院のコンセプトを理解して長く勤務してくれているスタッフの存在が患者さまの安心感に繋がっていることを感じ、とても嬉しかったです。

スタッフさんに対しての想いを語って下さい。

私たちのような専門職は、皆さんに社会人として認められた中で成り立っているものだと思っていますので、スタッフには「医療人だから許される。医院の中だから許される。」のではなく、例えば「笑顔で挨拶をする。はっきりと物事を言う。悪いことをすれば頭を下げる。」など、社会人として当たり前とされているマナーや振る舞いをきちんと出来るようにしてほしいと伝えています。もともと歯科衛生士は歯科医師よりも医療に対して意識が高い人が多いと感じていまして、そのような環境ではトップである院長の意識が低いとスタッフたちに背を向けられてしまいますので、背中を見てもらえるように私も常に襟を正して背筋を伸ばして仕事に取り組むことができています。プロ意識が高く頼りになるスタッフたちにこの医院は守られていると思います。

今後、どういう風に医院をしていきたいですか？

医師である以上、診査・診断が一番大事だと思っています。それを受け入れるかどうかは患者さま次第ですが、今必要な治療や将来起こりえる可能性は責任を持って伝えられる医院でありたいです。私は１歳半健診や３歳児健診など行政の健診に参加することもあるのですが、その時点で虫歯に罹患しているお子さまはほとんどいなくなりました。虫歯のお子さまは年々減ってきているのですが、歯列不正（将来矯正が必要になる噛み合わせ）のお子さまは多くなっています。遺伝的なものもありますが、食生活においてソフトフードが増えたことで、咀嚼する訓練をしないまま成長してしまうことが大きく関係しています。３歳の時点で歯列不正を判断できる骨格に変わりつつあり、これからの歯科治療は対症療法だけではなく予防が重要になります。このあたりは生産年齢人口が多い地域で若年者の方も増えてきているので、予防の重要性を伝えていきたいと思っております。また、少し専門的なお話をさせていただくと、医療の分野でもＤＸ化が進んでいくので、しっかりとついていきたいと考えています。当院でも少しずつではありますが、デジタルを駆使して出来るだけ業務を効率化し、業務の精度を向上させる取り組みを始めております。すでにその効果を実感しています。例えば今まで歯の型取りをする際は印象材という粘土のような物を使っていたのですが、デジタルを駆使すれば口腔内を１分程度スキャンするだけで型がデータとして残り、そのデータを技工士さんに送るとバーチャルで模型が作成され、詰め物が削りだされて出来上がります。型取りをした際の歪みや模型をつくった際の歪みがなく、精度も高くなり時間も短縮されます。模型をつくるために石膏を盛る業務や、技工士さんに渡すために仕分けをする業務がなくなり、スタッフの業務が効率化されたことで以前より患者さまへの応対に余裕が出てきています。また、約２年前に自動釣銭機を導入したことでお金や点数を合わせる業務がなくなり、精度も高くなり他の業務に時間を割くことも出来ています。ただ、私たちは人と向き合っていますので、人の温かみを保ちつつデジタルを取り入れて、将来的には患者さまの負担が少なくなるようにしていきたいです。

皆さまに向けて

先ほどもお話ししましたが、今はコンビニエンスストアよりも歯科医院の数が多くなっています。昔は数が少なかったために近くの歯医者さんに行かざるを得なかった部分があるかと思いますが、今は患者さまが選べる時代です。患者さまが下に出るとか上に出るとかではなく、患者さまの立場もドクターの立場も同じ目線・同じ価値観で話し合えて、長く付き合える歯科医院を選んでいただきたいです。そのためにはドクターにお任せするのではなく、患者さまご自身がどうしたいのか口腔内の価値観をはっきりと伝えることが大切です。あとはそれを目の前のドクターが出来るのか出来ないのか、出来ない理由は納得できるものなのかだと思います。価値観を共有してくれるドクターとタッグを組み、口腔内が長期に安定して正常に機能することで良質なＱＯＬを保っていただきたいと思っております。

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